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外気空調を活用したデータセンターを倉敷市内で着工いたします。

お客様各位

株式会社チロロネット

チロロネットは、外気空調を活用し、環境に配慮したデータセンターを岡山県倉敷市内にて着工いたします。


東日本大震災以降、ディザスタリカバリ(災害などによる被害からの回復措置、または被害を最小限に抑える措置)やBCP(事業継続計画)を目的として、首都圏一極集中ではなく、地方へ分散する動きが進んでいます。


チロロネットは、2000年の創業以来、14年にわたり、ホスティングサービスを提供してまいりました。同サービスは、岡山県内のデータセンターにて運用されております。岡山県は、自然災害が少なく、気候も安定しており、また中国電力による電源供給も安定していることから、データセンターには最適な地であります。この度、既存のデータセンターの収容率が限界を迎えつつあることから、第二データセンターを着工することとなりました。


データセンターは、サーバー機器が高温となるため、通常は空調機器により24時間365日、一定の気温・湿度に保たれています。そのため、データセンター全体の電気消費量をみた際、IT機器電力に対して、空調機器は45%から80%の電力を必要とし、非効率です。


そこで、独立行政法人産業技術総合研究所(つくばセンター:茨城県つくば市梅園1-1-1、理事長:中鉢 良治)の情報技術研究部門と共に、本州の寒冷地とはおよそ言いにくい岡山県倉敷市内にて、外気と地下水という異なる方式を組み合わせた冷却方式を設計しました。なお、地下水を用いた冷却方式は他に例をみず、地方におけるデータセンター構築の新たな強みを実証することにもなります。また外気及び豊富な地下水を利用した空調設備を構築することで、IT機器電力に対して20%以下の空調電力にてデータセンターを運用することを目標にしています。このことは、温室効果ガスの軽減にも寄与します。なお本事業は、平成26年度 経済産業省の「中小企業等省エネルギー型クラウド利用実証支援事業(省エネ型データセンター構築実証)」にも採択されています。


初冬の竣工後、効率的に外気空調を利用していくことで、安全・安心、そしてエコなデータセンター運用およびホスティングサービス、クラウドサービスの提供を行っていく所存です。

▲外気空調の概念図
  • 2階をデータセンター室とし、1階を外気調整室として使い、サーバーから発生する熱を屋上へ排気、または循環するエアーフローを構築することによりサーバーを冷却する。
  • 1階の外気吸気口にはサーバーを冷却する外気を吸気する大型ファンを設置する。
  • 吸気された外気を地下水が通る冷水コイルにより冷却し、2階のサーバー室へ送る。
  • 外気温と地下水との関係や外気湿度に応じ、吸気量の増減、加湿除湿の調整を行える調整機能装置を設置する。
▲外観パース

 

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